ニューヨーク市公園局は11日、ことしの夏にクイーンズ区のフラッシング・メドウズ=コロナパークで数日間にわたり開催される予定であった大規模な音楽フェスティバルの申請を全て却下していたことを発表した。
同局では、AEGライブ、ザ・マディソン・スクエアガーデン・カンパニー、ファンダーズ・エンターテイメントの3社から、同公園を会場とする音楽フェスティバルの申請を受けていたが、公共の公園利用の妨害になる上、同公園では既に夏の期間中、文化イベントや競技会など数多くのイベントを主催しているが、音楽フェスティバルはふさわしくないとして3社の申請を却下した。
同局長のミッチェル・シルバー氏は、「われわれの最大の関心は、この公園に慣れ親しんだ地元住民がいつでも公園を利用できるように確保することである」と述べた。また、コロナの第4地区理事会は、同公園で民間イベントが開催されれば駐車スペースの問題や交通渋滞が生じると懸念を示した。
一方で、メリンダ・カッツ区長は、その程度の規模のイベントが住民に影響を及ぼすとは考えにくいと懐疑的な姿勢を示し、同区での大規模なイベント開催を歓迎することと、公共の公園の利用は市の方針に基づき、公式に審査や調整が行われるべきだと市民の介入を訴えた。