食を愛するザガット夫婦の始めた「ザガット・サーベイ」が、ことしも全米の傾向をつまびらかにしている。
まずはコストに関する調査結果だ。予想通り、ニューヨーク市が堂々の第1位である。ニューヨークでのディナーには、平均で48.44ドルが費やされている。全米平均は36.30ドルで、12.14ドルも高い。
そして、チップ。全米で最もたくさんのチップを払うのは、平均で20%という数字をたたき出したマサチューセッツ州ボストンという結果になった。サーバーになりたければ、ボストン移住を目指すべきか。一方、最下位となったのは、平均17.1%のテキサス州アントニオだった。それでも決して悪くない!? 全米平均は18.9%で、20%がビッグ・ティッパーだった時代の終焉も近いといえよう。また、チップといえば、上がり続けるサービス業従事者の最低賃金に合わせ、ことしは「チップ込みレストラン」の増加が加速しそうだ。ザガット調べによると、全米のおよそ48%が、「(チップ込みという新体制は)おおむねよい」「非常によい」と答えているという。
また、好きな料理のジャンル調査では、イタリアン(22%)、アメリカン(16%)、シーフード(11%)、メキシカン(9%)、同率でフレンチ、ジャパニーズ(7%)という結果となっている。