ウインターストーム「ジョナス」はニューヨークにさまざまな被害をもたらしたが、雪が溶け出して街の機能が戻ってきたかと思いきや、今度はマンホール火災の発生が問題となっている。
市内ではストームが去った後、少なくとも3件のマンホール火災が確認されている。最初は25日夜ブルックリン区ブッシュウィックで、2、3件目は26日午後にクイーンズ区リッジウッドとブルックリン区イーストニューヨークで起きた。
電力・ガスを供給するコンソリデーテッド・エジソン(コン・エド)社は、大雪の後にマンホール火災が発生するのは、凍結防止剤の塩が原因の場合があり、地面に撒かれ、雪解け水とともに地下へ染み込んだ塩分が、電線などを腐食させて発火を起こすと説明している。また種類の異なる電線が接触するのを防ぐための絶縁カバーも腐食させることで、発火の危険性はさらに高くなると述べている。
地下で発生した火災は有毒ガスを発生させる場合もあり、そのガスが地中に広がり、マンホールを押し上げるほどの爆発につながることもあると警告した。
同社では、この3件の火災の原因を現在調査中としているが、大雪の後の火災であることから、原因は塩による電線の腐食の可能性が高いと話している。