市民集会に参加したニュージャージー州のクリス・クリスティー知事が、先週末のスノーストーム「ジョナス」での対応を責められ不適切な発言をしたことで、非難を浴びている。
集会参加者の女性が、「ニュージャージー中の友人や家族から、洪水被害の写真が送られてきた」と発言し、大統領選キャンペーンに参加するためにニューハンプシャー州へ行った知事を責めると、知事は、「州内で洪水が起きたのはケープメイ郡だけであり、ニュージャージー中と言われてもどこのことだか分からない」と嘲るように答えたという。さらに、「私に何を望んでいるのか分からない。被災地へモップでも持っていけとでも言うのか」と発言した。
知事はまた、雪が止んだ後にも、必要な場所に充分な人員を派遣し復旧作業に当たらせた、と自らの対応を誇らしげに語った。ほかにやるべきことがあったなら、ニューハンプシャーへは戻らなかったとも主張した。
こういった知事の態度に、「今回の洪水はハリケーン『サンディ』よりひどかった」と怒りまじりに訴えた同州ケープメイ郡ワイルドウッド市のパトリック・ロゼネロ市長に対して、知事は「洪水が1フィート(約30センチ)を超えて初めて、サンディよりひどかったと言える」と強く反論した。ロゼネロ市長は、「知事の発言は、過酷な気象事象を経験した人々に失礼だ」と憤りをあらわにした。