1月29日、タクシー配車サービス「ウーバー(Uber)」が運賃の値下げを発表したことを受け、ニューヨーク・タクシー労働者連盟は同日、抗議デモを行った。
デモの参加者らは、クイーンズ区ロングアイランドシティにあるウーバー社のオフィス前に集まり、「欲張るのは止めろ!ドライバーを攻撃するのは止めろ!」などと声を上げながら、同社の独占的な経営方針を非難した。
イエローキャブなどのタクシー運転手らは、ウーバーの運賃がこれ以上安くなっては客を取られると不満をあらわにした。同連盟の代表、バイラヴァ・デサイ氏は「われわれはウーバー社に運賃値下げの撤回を求める。また、市議会には最低運賃を法で定めるよう求める」と述べた。
今回の値下げで、ウーバーの基本サービス「ウーバーX」の基本乗車料金が3ドルから2.55ドルに、1マイル(約1.6キロメートル)あたりの走行料金は2.15ドルから1.75ドルに下がる。また、1分間あたりの課金は40セントから30セントになり、最低利用料金は8ドルから7ドルになる。
同社のゼネラルマネージャー、ジョシュ・モーラー氏は運賃の値下げと利用者の増加で、ウーバーの需要はより高まった。同時に多くの人が利用することで、ドライバーの収入も上がった」と述べた。