水道から茶色の水 市は「サプリメントと変わらない鉄分」

 先週、マンハッタン区ワシントンハイツにあるアパートメントビルの住民から、水道水が茶色いという苦情が多発したことを受け、ニューヨーク市が調査に乗り出していた問題で、市の担当者は、独特な匂いが認められ、鉄の成分が漏れ出している可能性があることを発表した。
 1月28日夜に、ニューヨーク市環境保護局(DEP)は181丁目にあるこのアパートメントビルへの水の提供を停止した。調査を開始したところ、水の通り道に鉄製の小さな異物を発見したという。DEPのエドワード・ティンバーズ氏は、「すぐに人体へ有害であるとは言えない」としたうえで、「鉄特有の匂いや色は、あまり心地のよいものではないだろうが、(漏れ出した量は)日常の生活でわれわれが摂取している食品やサプリメントなど変わらない程度」と説明した。
 また、同29日の時点で住民から、水の提供が再開されて水の色なども通常に戻りつつあるという声があった一方、28日の水道停止に関し、時間帯やその長さについて住民らに連絡が徹底されておらず、「真夜中にまだ水が使えない」「どうなっているのか」などの苦情が市の311ダイヤルへ入ったことが報告されている。
 ティンバーズ氏は、「ビルへの貼り紙による通知だけでなく、公式のフェイスブックやツイッターでも随時更新し、住民への連絡を行っている」とDEPに問題はなかったと強調した。

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