タクシー配車サービス「ウーバー(Uber)」の運転手が介助犬を連れた客の乗車を拒否したうえ、犬に暴行を加え、けがを負わせる事件があった。
1月21日午後7時半ごろ、自身の介助犬であるシルキーテリアとともに56丁目とブロードウェーの交差点付近で女性がウーバーに乗車すると、運転手のモハメド・カイウム被告に「犬の乗車は認めない」と拒否された。マンハッタン地区検察局に提出された被害届によると、同被告は後部座席に座った女性の膝の上に乗っていた介助犬を外へ放り投げたという。道路に叩きつけられた犬は腰と後ろ足にけがを負い、動物病院に搬送された。
ウーバー社の広報担当は、ウーバーの登録車は介助犬の乗車を受け入れる義務があると説明し、「いかなる場合においても動物への暴行や虐待は許されない。しかし運転手によると、飼い主の女性は連れていた犬が介助犬であるという証明をせず、また運転手に対して人種差別的な発言をし、彼の顔を何度か殴ったようだ」と述べている。
被告は第2級動物虐待の罪で起訴されており、3月29日に裁判所への出廷が予定されている。
被告の弁護士は取材に応じていない。