NY州民の90%が実感 州の政治腐敗

 ニューヨーク州のシエナ大学が1日に発表した世論調査によると、同州民の州議会議員への信頼が記録的に低下していることが分かった。
 同調査によると、ニューヨーク州民の90%が州議会議員の政治的腐敗が「深刻である」と感じており、そのうちの53%が「非常に深刻である」と感じているという。また、州民の3分の2は自分が暮らす地域を代表する議員に「問題があると思う」と答えていた。
 州民の60%が、議員は専業で議員職に従事し、それ以外の収入を禁じるか、あるいは上限を設けるべきだと答えている。ニューヨーク市に限るとこれが68%だった。
 議員に議員職以外の職務に着くことを禁じた場合、現在の年収7万9500ドル(約960万円)を引き上げることに賛成であるかとの質問には、ほとんどの州民が反対しているが、市に限ると50%が給与の引き上げを支持しており、48%が不支持だった。
 州民の84%が、公務に関係した罪で有罪判決を受けた議員から年金受給資格をはく奪することに賛成しており、62%が選挙資金の上限を回避するため、実態が明らかでない有限責任会社を設立することを禁じるべきだと答えている。
 アンドリュー・クオモ知事の人気は変わらず高く、ニューヨーク市民からの支持率は66%で不支持は29%だった一方、ビル・デ・ブラシオ市長の支持率は51%で不支持が45%だった。