ニューヨーク市にある8万5000台全てのパーキングメーターで、ことし中にスマートフォンのアプリケーションを使った支払いが可能になるという。ビル・デ・ブラシオ市長が、4日に行われた施政方針演説で明らかにした。
このシステムでは、スマートフォンにアプリをダウンロードし、クレジットカードの番号と車両登録番号を登録後、駐車時にメーターの番号を入力し、駐車料金を支払う。制限時間が近づいても、追加料金を支払うために車まで戻る必要がなく、どこからでも支払いを済ませることができる。また、制限時間が近づくと警告する機能もあり、駐車した時間が支払い済みの時間に満たない場合は、一部返金も可能となる。
市警察(NYPD)では、全ての警官と違反駐車を監視する交通取締官にタブレットを携帯させる計画を進めており、交通取締官はタブレットを使って、駐車料金支払い済みの車両のリストに記載された車両登録番号とメーターの番号、駐車された車両のプレート番号を照らし合わせて確認する。
タブレットは既に購入済みで、アプリのデザインは民間開発業者が無料で行ったため、市には一切の費用がかかっていないという。
駐車料金支払いアプリは、全米の一部の都市で既に導入されており、市内ではブロンクス区ベルモントにある321台のパーキングメーターで、既に試験的に導入が開始されている。
アプリを使わない人は、これまで通りメーターで直接料金を支払うこともできる。