3日、毎年恒例の名物企画、「エンパイアステートビル・ランアップ」が開催された。
ことしで第39回目を迎えた同大会は、ニューヨーク市の摩天楼の中心的かつアイコニックなビル、エンパイアステートビルを駆け上がるレース。全長が1050フィート(約320メートル)にもなる1576の階段を、脚力に自信のある猛者たちが挑む。ことし参加した200人以上が、午後8時に一斉に“マンハッタンの頂上”を目指してスタートした。
ことしの男性部門優勝者は、オーストラリアからはるばる参加した41歳の消防士ダーレン・ウィルソンさん。86階にあるゴールに10分36秒で到着した。歴代最高記録は、2003年に出たオーストラリアのポール・クレイクさんの記録、9分33秒だという。ことしの女性部門では、オーストラリアのスージー・ワルシャムさんが12分19秒でトップとなった。これでワルシャムさんがこのレースを制するのは7回目で、歴代最多優勝女性部門の記録を更新。女性歴代最高は、06年に出たオーストラリアのアンドレア・メアーさんの11分23秒の記録だそう。オーストラリアと階段は、なぜこんなにも相性が良いのだろうか。
肉体と精神の限界に挑むこのレース、ゴールしたときに眼下に広がるマンハッタンを一望したときの達成感がほかのどんなレースにもない、特別なものであると参加者は口を揃える。