医療過誤によるケースは、一般的に医療提供者による不適切な治療や誤診のため、けがや被害を被った人々によって訴訟が起こされます。ほとんどの医療従事者とその雇用者は、適切な治療を患者に提供する義務があるからです。
病院や老人ホーム、 ならびに医師、看護師、理学療法士、薬剤師、カイロプラクターに対し法的要求を行うことができます。一般的には、医療提供者が適切な治療を怠ったかどうか、あるいはほかの医療提供者からも、患者が同じ状況のもと、同様の標準的な治療を受けることができたかどうかで判断します。
訴訟を提起する前に、あなたは医療提供者による医療ミスによって傷害が引き起こされたことを証明する必要があります。また、医療ミスにより損傷し、さらなる症状の悪化を引き起こしたことを示さなければいけません。
さまざまな状況において、医療過誤の訴えにつながります。いくつかの例を挙げます。
●誤診によるための、医療過誤請求を行なえます。ほかの一般的な医師が、その病気を早期発見でき、異なる診断と治療により良い結果になっていただろうとみなされた場合などです。
●医師が適切な治療を提供しなかった場合、医療過失を訴えることができます。担当医師が、一般的な医師とは異なる方法で患者を治療した場合、または適切な治療方法を選択したにもかかわらず怠惰な治療が行なわれた場合などです。
●医師が患者に対し、治療によるリスクを警告していない場合、医療過失請求を行なえます。医師は、治療によるリスクを伝える義務があり、これは「インフォームドコンセントの義務」として知られています。医師が医療処置によるリスクを患者に警告せず、患者がその医療処置により負傷した場合も含まれます。
医療過誤のケースでは、専門家の意見が重要な鍵となり、通常は裁判でそれらの意見が必要となります。一般的に専門家は、そのケースにおいての特定の分野で経験を持つ医師となります。
また負傷した患者に対する補償については、2つのタイプがあり、経済的、非経済的な損害賠償の対象となります。経済的損害賠償とは、医療提供者の過失により負傷した患者の費用と損失を補償します。非経済的損害賠償は、痛みや苦しみ、さらに生活の楽しみの損失などを補償します。必ずしも全ての医療過誤のケースが成功するわけではありませんが、負傷が裁定された場合、補償の種類と金額が異なってきます。
医療過誤の弁護士は、医療提供者によって引き起こされた負傷かどうか、そしてその傷害補償を保証できるかどうか、訴訟にすることができるかどうかを決定します。
もしもあなたが医療過誤により傷害を受けたと思われる場合は、訴訟を始めるにあたり厳密な時間制限があり、困難なそのケースの調査を要するため、すぐに弁護士に連絡してください。
Steven W. Epstein スティーブン・エプステイン弁護士
ブランディーズ大学、ニューヨーク・ロースクール卒。18歳から法律事務所で働き始め、2003年まで弁護士組合員として幅広い分野の訴訟を担当。04年に独立し、「Steven W. Epstein & Assosiates法律事務所」を設立した。取扱い業務は、民事訴訟、会社法(設立、契約)、家庭法(離婚)、刑事訴訟など、多岐に渡る。また、NY市行政裁判所にて非常勤審判官も務めている。
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