UES物件に倍率1660倍! 低所得者向け住宅に応募殺到

 ニューヨーク市住宅保護開発局が昨年12月に申込受付を開始した、マンハッタン区アッパーイーストサイドの低所得者向けアパート47戸への募集に対し、およそ1660倍にあたる数の応募があったことが分かった。
 DNAインフォによると、3番街に近い東92丁目205番地にある現在建設中の36階建て高級賃貸マンション、「ザ・ヘンリー」の一部が低所得者用住宅として貸し出されるが、受付が開始されてから1日までの間に7万7814人のオンラインによる応募があった。書面による応募の数は現在集計中であるため、実際の応募者数の合計は7万8000件を超えるものとみられる。申請書の簡単なチェックの後、早ければ春ごろには抽選で当選者が選ばれ、審査後に入居が確定する。
 低所得者向けに貸し出される部屋は、1カ月の家賃が607ドル(約7万円)または769ドル(約9万円)の1ベッドルームが20戸と、736ドル(約8万7000円)または930ドル(約11万円)の2ベッドルームが27戸。各部屋には洗濯機と乾燥機が設置されており、屋上のテラスやコンシェルジュは入居者全員が利用できるが、フィットネスセンターやラウンジ、子ども用のプレイルームやストレージを利用するには追加料金がかかる。

アパートの50%にあたる部分は同区第8地区会の住民、5%は市の職員、5%は車椅子利用者、2%は視覚または聴覚障がい者に優先権が与えられる(photo: dailysun)