15日夜、クイーンズ区で60代の男性が電車に引きずられ死亡する事故が起きた。
同日午後6時45分ごろ、地下鉄ユニオン・ターンパイク/キューガーデン駅で下りのF線に乗ろうとしていた男性が車両のドアに挟まれ、そのまま数駅引きずられたという。負傷者がいるとの通報を受けた警察が駆け付け、男性はジャマイカ病院に搬送されたが、死亡が確認された。男性は酒に酔っていたものとみられている。
2012年7月には、マンハッタン区の135丁目駅で、3番線の車両とプラットフォームの間に足を挟まれた女性がいるのに気づかず電車が発車し、女性が死亡するという事故が起きている。全ての電車には車掌が乗車し、安全確認の後、運転士に車両の停止や発進を指示することになっており、この時も規定通り安全確認が行われたが、女性の姿を確認できなかったという。
これ以外にも、ドアに腕を挟まれた男性が、電車に引きずられる寸前に腕を骨折しながら自力で脱出した例や、ドアに挟まれ引きずられていた12歳の少女が、乗客の少年が緊急ブレーキを作動させたことにより、一命をとりとめた事件などが過去に起きている。
15日の事故は、ニューヨーク州都市交通局(MTA)が地下鉄利用者の線路落下事故を防ぐため、ホームにドアを設置する計画であることを発表した矢先の出来事だった。