ニューヨーク州都市交通局(MTA)は11日、スクリーンドアを導入する意向であることを発表した。スクリーンドア導入は、L線で検討しており、まずは6番街14丁目駅でテスト運営するという。
スクリーンドアは、電車の車両ドアとプラットフォームをもう1枚のドアで隔てることによって、線路に落下する事故などを防ぐ期待がされており、市内では、ジョン・F・ケネディー国際空港と市内を結ぶエアトレインで採用されている。
DNAインフォによると、MTAの広報担当は取材に対し、「数年前より、乗客の安全を考慮するスクリーンドア導入の検討がなされていた。しかし、予算や導入時期、工事の詳細に関してはまだ正式に決定していない」と述べている。
ニューヨーク・デイリーニュースによると、線路に落下するなどの事故で、2012年には55人が死亡、13年には53人の死亡者が出ている。事故が多発する駅や通勤ラッシュ時に人のあふれかえる駅へ、すぐにでもスクリーンドアを設置したいところではあるが、ニューヨークの各メディアは、「MTAが複数の駅へ導入するには、予算の確保が最重要課題」と報じている。