タクシー配車サービス「ウーバー(Uber)」が1月29日に15%の運賃値下げを行ったところ、マンハッタン区以外のアウターボローからの乗客が大幅に増加したとニューヨーク・ポスト紙が報じた。その数はニューヨーク市内の利用者全体の約3分の1を占めるまでになった。
ウーバー社によると、値下げ後の約2週間の間に、同サービスのアプリケーションをダウンロードした新規登録者は7万5000人以上で、このうちの半数以上がクイーンズ、ブルックリン、ブロンクス区とスタテン島の、いわゆるアウターボローの住民だった。また実際の利用者数では、値下げ前に比べ、ブロンクス区からの乗客が33%、クイーンズ区が21%、マンハッタン区も26%増加した。
この結果について、最も利用者が増加したブロンクス区の商工会関係者は、「ブロンクスはタクシーサービスの地域としては置き去りにされていたが、今回の値下げでより多くの人がタクシーを利用できるようになった」と話している。
同社が値下げを発表した際には、多くの運転手がこれに反対しストライキを行ったが、同社は「値下げを行えば利用者が増え、流しの時間や待ち時間が減るので収入は増加する。2014年7月の値下げの際には、アウターボローからの乗客が約2倍に増加した」と反論していた。