スタテン島でアライグマの捕獲を行っていた男が12日、動物虐待および無免許狩猟の疑いで逮捕された。
ニューヨーク市警察(NYPD)によると、逮捕された同島に住むシモーン・サラチーノ容疑者は、2015年夏ごろに数回にわたって80匹以上のアライグマを捕獲し、野生動物の保護や防除を行うニューヨーク市アニマルケアセンター(ACC)に、安楽死させるために持ち運んでいた。
本来、有害な野生動物を駆除目的で狩猟するためには指定の免許が必要だが、同8月4日にサラチーノ容疑者がアライグマの子どもの死骸4匹を持ち込んだ際、その行動を不審に思った職員がNYPDに通報した。事情聴取の結果、同容疑者は免許を所持しておらず、違法狩猟だったということが分かった。
NYPDは逮捕の理由として、捕獲されたアライグマの子どもらは酷暑の中檻に入れられ、解剖の結果、死因が熱中症だったことを挙げている。さらに、アライグマは罠にかけられたまま数日間放置され、水やエサを与えられず、ほぼ瀕死の状態であったことも分かった。