先月末、記録的なブリザードが米東海岸を襲った。車、バスや電車も止まり、外は吹雪。当然、屋内(家)にいるしかない。できたばかりの恋人やどんな恰好でも気にせずにいられる相手がいるなら、家に引っ込むのも楽しくあるが、シングルたちにとってはどうか。――答えは、「暇」である。
ABC7の取材によると、あの週末に、ニューヨーク市における出会い系アプリへのアクセス数は、普段の週末のおよそ倍だったという。ブリザードが米東部に直撃した土曜日のメッセージのやりとりは、前の土曜日に比べて139倍増! イイネ!の数は66%増加したという。
そして、この傾向、淋しん坊の集まるニューヨーク市においてだけでなく、ペンシルベニア州フィラデルフィアでは、メッセージのやりとりは342%増で、イイネ!の数は95%増加したという。また、このデートアプリには、全米で新規のユーザー登録が43%アップしたらしい。
先週末もしっかりと寒かった。バレンタインデー当日の愛を送る日が、今期ニューヨークで一番寒い日になるとは。バレンタインデーという冠もついて、ことさら、出会い系アプリへのアクセス数は増えたのではなかろうか。這ってでも会いたい相手がいなければ、寒い日に外出もしたくないし、時間なら、ある。そうだ、アプリしよう、である。
会えないのに? いや、会えないからこそ? でも、普段は忙しくてあまり見れていなかった、返事できていなかった相手もいるし、じっくり吟味する時間もあるし! それよりも、こういう日だからこそ、知りたい。「この世に1人じゃない」ってこと。それがシングルの想いってものだ。
この記事のBGMは、TRFの楽曲、「寒い夜だから」(1993年)でお願いします。