UESアパートで10カ月ガス停止 再開の見通し不明で住民不満

 マンハッタン区アッパーイースト97丁目にあるアパートで、10カ月間もガスの供給停止が続いており、再開の見通しも不明であることから、住民からは不満の声が高まっていると、ニューヨークの各メディアが報じている。
 DNAインフォによると、同アパートは2015年4月にガス漏れ修理のためガスの供給が停止し、同年6月は住民へ修理の進捗状況を知らせるメモが配布された。また8月になると新たに、ガス管を修理中、という知らせがあったが、その後もガスは止まったままだという。
 アパート管理会社の責任者は、取材に対し、「現在もコン・エド社と修理に関するやり取りの最中だ。必要な書類を提出するたびに、さらなる書類の提出を求められ時間がかかったが、書類は全て提出し終えた」と説明している。
 一方、コン・エド社は「ガス漏れ修理完了を証明する書類がまだ提出されていないため、供給が再開できない」と話し、双方の言い分には食い違いが生じている。
 住民らは管理会社に何度も説明を求めたが、いまだ納得できる返答を得られておらず、各戸家賃の50ドル(約5600円)の値引きと代替調理器具としてホットプレートが配布されただけだといい、ある住民は「食事が作れず、外食やデリバリーを利用しなくてはならないので50ドルの値引きでは足りない。ホットプレートは使用電力が高く、ブレーカーが落ちるので使い物にならない」と述べている。