生徒の出欠情報などを保護者と共有するアプリ「キンボルブド(Kinvolved)」の導入が、ニューヨーク市内の公立学校で進んでおり、今後の出席率と卒業率の向上が期待されている。
2011年まで市内の学校で教師として働いていたミリアム・アルトマンさんと保護者のアレクサンドラ・メイスさんが共同開発した同アプリは、生徒の出欠や遅刻の状況を把握し、保護者に携帯電話のテキストメッセージやメールを使って知らせることができる。また、多様な人種が利用できるよう、6カ国語に対応している。
市内の公立学校では、以前から生徒の欠席率の高さが問題となっていたが、12年に試験運用が始まって以来、現時点で100校以上がこのアプリを導入しており、生徒の出席率は前年に比べわずかに上昇したという。このアプリのおかげで以前より学校と連絡を取り合うようになった保護者も多いという。
マンハッタン区ハーレムにある学校の職員は、「このアプリは、生徒らの出欠情報を把握できるだけでなく、保護者とのコミュニケーションツールとして使えるところが良い」と取材で述べている。