KENKENパズルの考案者であり、宮本算数教室を主宰する宮本哲也氏の無料講演会が20、22日、マンハッタン区内で行われた。
「子どもが低学年の間に親がやるべきでないこと」と題した同講演会には、小学生の子どもを持つ親、宮本氏の教育論に興味のある人、また子どもは成人したものの、親として子どもの力を伸ばす方法を知りたい人など、両日多くの人が集まった。
母親は、子どもにとって一番身近な存在であるのと同時に、子どもが賢くなることを一番妨げる存在でもある、と宮本氏。希望を見出せなかった自身の子ども時代から、自分の人生について〝覚醒〟した14歳の時のエピソード、また印象的だったこれまでの教え子の例を交え、親は子どもの自主性を尊重することが、何よりも大切であると熱弁した。
賢いということは、目の前の問題に取り組み〝考え続ける〟ことであるという宮本氏の考えに、参加者らは深くうなずいていた。また、中学入試レベルの算数問題や宮本氏の考案したパズルを掲載したプリントが配られ、熱心に問題に見入る人の姿もみられた。
講演終了後には、我が子の教育について相談する人や、宮本氏の著書にサインを求める人などの姿もあり、教育のカリスマとしての人気ぶりがうかがえた。
宮本算数教室マンハッタン校では小学3~5年生を対象に、土曜日に授業を行っている。問い合わせはEメールアドレス(myamya@pb3.so-net.ne.jpまたはmiyamoto.mathematics.inc@gmail.com)まで連絡を。