マンハッタン区イーストビレッジのメキシカンレストランが、未成年の団体に違法に酒類を提供していたことで、酒類販売免許(リカーライセンス)の停止処分を受けていたことが分かった。
ニューヨーク市警察(NYPD)は1月30日、同区東5丁目300番地のダリアズ・ファイン・メキシカン・キュイジーヌで未成年が飲酒しているとの通報を受けた。警官が駆け付けると、入口のドアは施錠されており、店内では15歳1人と16歳5人を含む18歳未満の未成年40人以上が飲酒していたが、そのほとんどは、ウェストチェスター郡スカースデールやラーチモントなど郊外居住者で、酒類を注文する際、店員から身分証明書の提示を求められた者はいなかったという。
同店では未成年者への酒類の販売や未成年の飲酒を放置した監督責任違反、ドアの施錠など55件の違反が見つかり、州酒類管理局(SLA)は、同店を緊急免許停止処分としたが、現在のところ営業は続けられている。
同店は長年にわたり未成年が飲酒できる店として知られていたという。未成年のころによく利用したという客からは、「あの店に行っていたのは、未成年でもお酒が飲めるという理由だけ」、「処分については驚かない。これまで捕まらなかったほうが驚き」、「料理はまずいので、飲酒ができないならすぐにつぶれるのでは」などといった声が聞かれた。