メッツがLGBTイベント開催へ スポーツ界の性差別撲滅目指す

  米メジャーリーグ球団(MBL)ニューヨーク・メッツが今シーズン、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の支援イベント、「プライド・ナイト」を開催することを発表し、スポーツ界におけるセクシュアルマイノリティー(性的少数者)への差別撲滅を掲げた。
 23日にメッツが行った記者会見によると、イベントは8月13日の夜、本拠地であるクイーンズ区のシティ・フィールドで行われる予定で、参加者は5000人以上になる見通しだという。
 NPO団体、LGBTネットワークを運営するデイビッド・キルミニック氏は、「LGBTの若者の多くが差別を経験しており、昨年だけでも彼らの約82%が精神的、および身体的暴力を受けた」と報告しているが、差別は学校などだけでなく、スポーツの世界でもみられるという。キルミニック氏は、「メジャーリーグが率先してスポーツ界でのLGBT差別をなくそうと取り組んでいることは大変嬉しく、メッツファンの1人として、このチームが全ての人を受け入れる体制を整えてくれていることに感謝する」と述べている。
 同球団のルー・ディパオリ副社長も「多種多様な人々が集まる街として知られるニューヨーク市に本拠地を置くメッツは、全てのファンを受け入れる球団だ」と述べており、多くの人にイベントに参加するよう、呼びかけた。

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