マンハッタン区ミッドタウンウエストの日本クラブで27日、歌舞伎役者で俳優の11代目市川海老蔵さんがトークイベントを行った。
3月1日にカーネギーホールで行われる、能、狂言、歌舞伎が一挙に披露される「グランド・ジャパン・シアター」に先駆けて26日にニューヨーク入りした市川さん。FCIの久下香織子アナウンサーによるインタビュー形式で行われたイベントでは、1日に15回ほど更新するというブログも紹介され、長男・勧玄(かんげん)くんの初お目見えの舞台裏や毎日の食事についてなど、公演の間は週7日舞台に立つという多忙な日常の様子を明かした。
参加者からの「なぜカーネギーホールを選んだのか」という質問には、「選んだのではなく、さまざまなご縁により導かれた」と答えた。イベントの最後には来場客らとの記念写真の撮影も行われた。
直前の記者会見では、父である12代目市川團十郎さんが襲名公演をニューヨークのメトロポリタン美術館で行ったこともあり、「自分もいずれ團十郎を襲名するときには、ニューヨークに(公演しに)来たい」と語った。また、初の米国公演となる1日に向けて、「日本文化には余白を楽しむ深み、味わいがある。(カーネギーホール公演でも)日本文化の一番難しいところである、〝間合い〟を楽しんでもらえれば」と話した。