ニューヨークのビル・デ・ブラシオ市長が23日、市内にある十数カ所の道路を改名する決議案に署名した。なかでも、ヒップホップ発祥の地として知られるブロンクス区にあるセジウィック通りが「ヒップホップ・ブルバード」と改名されたことが話題となった。
この通りはヒップホップ界のゴッドファザーと称えられているDJクール・ハークさんが、1973年8月11日に初めてターンテーブルを持ち込みDJとしてプレイしたパーティーを開催した場所で、ファンや周辺住民からは、かねてより「ヒップホップ発祥の地」と呼ばれていた。
この署名会にはハークさんや実妹でヒップホップ界のファーストレディと呼ばれるキャロル・キャンベルさんのほか、伝説的なDJとして知られるアフリカ・バンバータさんも出席した。
市長は、「西海岸に住んでいる友達にも、ヒップホップはここで生まれたと伝えてほしい」とコメントし、会場を沸かせた。
また、そのほかの改名案の中には、ニューヨーク市警察(NYPD)の殉職した警官らの名前を付ける案も含まれているほか、昨年ウエストインディアンデー・パレードの最中に銃弾を受け死亡した、ニューヨーク州法律顧問ケアリー・ギャベイ弁護士を称え、ブルックリン区にあるクリントン街の一部が改名される。