マンハッタン区西42丁目にあるタイムズスクエア劇場は、25年間も借り手がなく空き物件となっているが、ようやく借り手が決まったと、2日にニューヨークポストが報じている。
同紙によると、新しい借り手はシンガポールを拠点とするオラクルプロジェクツ・インターナショナル社。同社はテクノロジーを駆使した、新しいエンターテイメントやメディアイベントを企画、プロデュースしている。
これについて42丁目周辺エリアのリース業務を請け負う不動産業者は「新しい借り手が決まったが、まだ承認過程であり、決定には時間がかかる」として現時点では明言を避けた。
8と9番街に挟まれた42丁目には歴史ある劇場が立ち並んでおり、これらを保存する目的で、NPO団体のニューフォーティセカンド・ストリートと歴史保存協会が共同で管理している。このため同劇場の借り手となるには、この双方が行う厳しい審査を通過する必要があるという。
同劇場はこれまでに過去2度、短期間の借り手はいたものの、正式な長期リース契約を結ぶには至らなかった。このため今回のリースについては関係者からは、「3度目の正直」と期待が寄せられている。