デリバリーサービスのシームレスと提携するレストランの多くは、サイトに掲載するための契約料が高すぎると、不満を持っているという。
同サイトは、ネットで検索したレストランに電話注文のような手間もなくオーダーでき、オンライン決済するだけで料理がデリバリーされ、人気が高い。提携するレストランは売り上げに応じ、最低でも12.5%のサイト契約料を払うことが求められており、この契約料を高く支払うレストランほど、検索画面の上部に表示される仕組みになっている。
実際のところ、15%の契約料を支払っているレストランはなかなか検索結果に表示されないが、契約料が30%になると出前の注文が約10倍に増えるという。
しかし、この契約料がレストランにとって負担となっており、なかには賃貸料よりも高い1万ドル(約113万円)を、毎月シームレスに支払っているというレストランもある。デリバリーサービスの売り上げが大きいレストランも多く、シームレスのようなサービスを利用しないことには経営が不安だという声もあるが、同時に30%もの契約料を支払わなければ注文も入らないような制度は不当だと抗議するレストランもある。
一方で、シームレス側は「サイトの利用者は600万人ほどおり、提携している全てのレストランは必ず誰かの目にとまる工夫をしている」と説明している。