ニューヨークのビル・デ・ブラシオ市長は7日、市長就任以来、市が修理したポットホール(陥没穴)の数が100万個を超えたと発表した。
冬になると道路に多く出現し、ドライバーを悩ませるポットホール。2014年1月から先週末の間に、102万個のポットホールを埋める作業が行われたというが、その数が最も多かったのはクイーンズ区で、約30万個にも上る。市では昨年、16億ドル(約1800億円)の予算をかけた10年間にわたる道路補修計画が開始され、昨年12月の時点で既に1100マイル(約1770キロメートル)が完了している。
米自動車協会(AAA)北米支部の広報担当ロバート・シンクレア氏によると、ポットホールは再舗装された道路にはできず、状態の悪い古い道路にできやすいという。同氏は、「ことしは幸いにも暖かく雪が少なかったので、市の道路は従来ほどでこぼこではないはずだ」と述べた。
市は15会計年度に、一般道路にできた37万個のポットホールおよび、主要な幹線道路や高速道路にできた9万289個のポットホールを修理している。
交通支援団体トリップ(TRIP)の報告によると、ポットホールを原因とするタイヤのパンクなどの被害により、ドライバーは年間平均800ドル(約9万円)を費やしているという。