行方不明の愛犬と2年半ぶりの再会  マイクロチップの情報手掛かりに

 2013年にブロンクス区で行方不明になった犬がことし2月、ニュージャージー州サウスジャージーで見つかっていたことが分かったとCBSニューヨークが伝えた。
 同区に住むゴンザレスさん一家の愛犬リアーナは13年夏、ブライアント・アベニュー沿いにある自宅の裏庭から忽然と姿を消した。白いピットブル犬のリアーナは当時まだ生後数週間の子犬だった。母マリアさんと現在10歳の息子ジョンくんは、何者かがフェンスを乗り越えリアーナを連れ去ったものと考えたが、何の手がかりもなく月日だけが過ぎた。
 それから2年半以上が経ったことし2月のある日、ゴンザレスさん一家のもとに、サウスジャージーの動物保護施設から突然の知らせが届いた。リアーナの検査に当たったスタッフが「あなたの犬はここで保護されています。彼女のマイクロチップをスキャンし、リアーナだということが分かりました」と伝えると、マリアさんの目からはうれしさのあまり涙がこぼれたという。
 ゴンザレスさん一家には3匹の犬がおり、その全てにマイクロチップが埋め込まれている。首の後ろに埋め込まれたチップには、飼い主の名前、住所、電話番号などの情報が登録されている。
 なぜ行方不明になったのか、またなぜニュージャージーで発見されたのかについては、一家の誰もまるで検討がつかないという。しかしジョンくんをはじめ家族は、「(リアーナが戻るよう)毎日教会でお祈りをした」と愛犬の帰宅を心から喜んだ。