10日付のエーエム・ニューヨークによると、ニューヨーク市観光局(NYC&Company)は、観光客の増加に伴い、新しいホテルの建設計画が市内の各所で進んでいるという調査結果を発表した。2015年度に市を訪れた観光客の数は6000万人以上となり、6年連続最多記録を更新しており、今後も増加傾向が続くと予想されている。
同調査によると、14年以降市では新たに61軒のホテルが開業し、18年までにはさらに124軒が開業するという。客室数は約2万6000部屋増える計算となり、06年と比較すると約2倍の増加となる。
ホテルの立地場所はこれまでマンハッタン区に集中していたが、同区以外を訪れる観光客が近年増えていることから、ブルックリン区ダウンタウンブルックリンやクイーンズ区ロングアイランドシティといった地域にもホテルが増えている。近く開業が予定されているホテルは、マンハッタン区内では72軒だが、ブルックリン、クイーンズ区でも合計44軒あり、ホリデイ・イン・ブルックリンダウンタウン(245部屋)やゴワナスイン・アンド・ヤード(78部屋)、ザ・エステート・アット・ラベル(54部屋)などがある。
この傾向について、観光局の担当者は、13年以降リピーターとなってる観光客を対象にマンハッタン区以外の地区も積極的にPRしてきたことを挙げ、「これまでのマーケティング効果がやっと出てきた」と述べている。