14日付のDNAインフォによると、ことしの花粉飛散量は多く、時期も長引く可能性が高いという。
米国立気象局(NWS)の気象学者、ティム・モリン氏によると、今季の冬はニューヨーク市において史上2番目に暖かく、3月に入っても気温の高い日が続いていることから、「ことしは春が早くやってくると言えるが、つまりそれは多くの花粉をもたらすことになる」と述べている。既にニュージャージー州の方面から、カエデ、ニレ、ヒノキ系セイヨウネズなどの花粉が飛散していることが確認されている。ぽかぽかな春の気温になることは大歓迎だが、アレルギー性鼻炎や花粉症に悩む人には、手放しで喜べないデータだ。
また、同じ記事内で同紙は、異常と呼べる早さとレベルで地球温暖化が進み、花粉だけでなく、野菜や植物の開花などにも影響が出るだろうと指摘する。米国は国土の広い国ゆえに、場所や地域によって季節を感じさせる事象はさまざまだろうが、こうした指摘は、古来より四季を豊かに感じ取ってきた日本人にとって慣れ親しんだ「旬」が、必ず変わっていくことを意味する。近い将来、その季節を表現する“季語”は違ったものになっていくだろう。