アースデーにカーフリーの試み 地球環境に優しいNYへ

 4月22日はアースデー。この日、車を街から締め出し、ニューヨーク市内の一部は“カーフリー”となる。
 この計画を発表した、運輸協議委員長も務めるヤダニス・ロドリゲス市議会議員によると、カーフリーとなる地域は、マンハッタン区のワシントンスクエアパーク周辺、ユニオンスクエアからフラットアイアンビルまでのブロードウェー、ワシントンハイツのワーズワース・アベニューとなる。市は、「この日は電車、自転車、そして徒歩で移動を」と呼びかけており、シティバイク1回の乗車が無料になるほか、水上タクシーも終日無料パスを発行するという。
 2014年の市の調査で、地球環境に有害な温室効果ガスの25%は車から排出されていることが分かっており、ロドリゲス氏はこれを機に、車依存からの脱却を加速させたいとしている。また、郊外に残る、自家用車の使用が避けられない公共交通機関の“不毛地帯”で、サステイナブル(環境を保全しつつ持続可能)な公共交通機関の整備を進め、地球環境に優しい街づくりに弾みをつけたいとしている。
 カーフリー・デーは、ヨーロッパ各地で既に実施されており、パリでは昨年9月に車の使用を制限したところ、二酸化窒素量や騒音が激減したと報告されている。

車移動では見えなかった、新しい発見 があるかも。歩くのって、気持ちいい!