17日付のメトロ・ニューヨークによると、ペットの飼育を放棄したり、傷ついた動物の救護を怠った場合に科せられる罰金額がこれまでの2倍になる法案が、ニューヨーク州上院議会で可決されたことが分かった。
この法案は現在議会で最終承認過程にあるが、施行された場合、罰則の対象者はペットの飼育放棄のほかに、公共の場で傷ついた動物を発見したにもかかわらず適切な施設に通報しない者も対象となる。これまでは懲役1年以下または1000ドル(約11万円)以下の罰金、またはその両方で罰せられることになっていたが、今後は罰金額が2000ドル(約22万円)に上がる。
州または市で捨てられたペットの数は正式に把握されていないが、米国動物虐待防止協会(ASPCA)によると、毎年さまざまな動物保護施設に保護されている動物の数の多さがこの問題の深刻さを物語っているという。行政と連携する、とあるNPO動物保護団体の関係者によると、2015年に市内の動物保護施設に引き取られた犬は5000匹、猫は1万4000匹近くに上るという。
この法案を推進するジョセフ・アダボ州上院議員は、「さまざまな理由でペットを飼えなくなった時に、短絡的にペットを捨てる人が多い」と述べている。