18日付のニューヨーク・ポストによると、駅構内の水漏れなどが発覚し問題となっている地下鉄7番線の34丁目ハドソンヤード駅について、ニューヨーク州都市交通局(MTA)は建設途中からこの問題を認識しており、修復されないまま駅をオープンさせていたことが明らかになった。
同駅の建設を手がけたヨンカース・コントラクティング社は、コンクリートの敷設と防水工事において不備があったとして下請け業者に対し訴訟を起こしていた。一方で下請け業者は、ヨンカース社が防水部分に吹き付けコンクリートを使用し手抜き工事をしたとして同社を逆提訴しており、それらの裁判書類からこの事実が明らかになった。
訴状には「MTA側は2013年の時点でこの問題について知らされ、一旦工事を中止し調査を行ったものの、解決策を見い出せず、これを先送りしたまま駅をオープンさせた」と記されている。
建設費24億ドル(約2690億円)をかけ昨年9月にオープンしたばかりの同駅では、水漏れのため駅構内のトイレやエスカレーターが使用できない状態が続いている。この問題についてMTAは、21日から修理工事を開始すると発表している。