昨年9月、ローマ法王フランシスコがニューヨーク市を訪れ、聖パトリック大聖堂でのミサ、9.11メモリアルでの他宗教との合同礼拝、セントラルパークのパレードなどを通じ、多くの市民の心を掴んだのは記憶に新しい。その際、法王が乗った車は、2015年式フィアット500ラウンジ・ハッチバック。フィアットの米国子会社、クライスラーが提供したもので、同17日に行われた聖パトリックスデーのパレードでは、ティモシー・ドラン枢機卿も乗っている。
この車が、インターネットのチャリティーオークションサイトwww.charitybuzz.com で、オークションにかけられている。入札の締切は東部時間31日の午後3時。落札金は、カトリック系の学校や福祉事業に充てられる。
法王の警備を担当したシークレットサービスは、法王がこの車を使ったことを認定しており、落札者にはニューヨーク大司教区からその旨の証書が贈られる。加えて、3名までの同伴者とともに、ドラン枢機卿からじきじきに祝福を受け、一緒に写真に収まることができるという。
この車の燃費は一ガロンにつき市内で31マイル、高速道路で40マイル。ガラス製の天井、高級シートおよび音響システム、自動温度調整機能、7つのエアバッグなどの特別装備を搭載している。
予想入札金額は8万2千ドル(約920万円)。この聖なる車の入札に参加してみては?