28日付のニューヨーク・タイムズによると、人気音楽プロデューサーでラッパーのディディことショーン・コムズさんがマンハッタン区ハーレムにチャータースクールを開校することが分かった。
自身もハーレム出身で、「この地に学校を開校するのが長年の夢だった」と話すコムズさんが手がけるキャピタル・プレップ・ハーレム・スクールは、2016年9月に開校を控えている。6、7年生の2学年に約160人の生徒を受け入れる予定で、毎年一学年増やし、いずれは6~12年生まで計700人の生徒が通う学校にする計画だという。現在、入学希望者および教職員の募集を行っており、開校に向けて着々と準備が進められている。
この新しい学校は、卒業率や大学進学率の高さを誇るコネチカット州のキャピタル・プレパトーリー・マグネット・スクールをモデルとしており、コムズさんが直接同校の創設者スティーブ・ペリーさんにハーレムにも同じような教育機関を設立する構想を相談したことから始まった。ペリーさんは、最初は反対し、学校設立よりも放課後のプログラムや奨学金制度の設立を勧めたという。しかしコムズさんの学校設立にかける強い想いに感銘を受け、「この学校を開校するために、ハーレムの住民から協力を得られるよう、さまざまな活動を行ってきたコムズさんの情熱に応えられるような教育モデルを提供したい」と述べている。