RESTでレストしてリフレッシュしよう
F、M、J、Z線の「デランシーストリート・エセックスストリート」駅から2ブロック。ノーフォークストリートを北へ入ってすぐのところに、注意深く見ていないと、一瞬見逃してしまいそうな磨りガラスのドアがある。それが、〝隠れ家的駆け込み寺〟のREST ACUPANCTUREの入口だ。
ドアを開けると、目の前に広がるベッドが置かれた空間。いわゆる鍼灸院、薬や病院などカラダが悪くなったときに行く場所を彷彿させず、主張しすぎないアロマの香りとともに、ここはリラックスできる場所と瞬時に感じさせる。
代表でアクパンクチュアリストのゆきこさんに予約を取れば、もちろん日本語OK。初診で丁寧にカウンセリングしてもらったあと、「バランス」などの4つのコースから、リラックスでき今最もカラダが欲していることを見極めて選ぶ。
鍼やマッサージなど直接カラダに働きかけるものは、精神科のセラピストや〝担当占い師〟さんを選ぶように、タイミングと縁と相性が大事だ。大事なものをシェアするのだから当たり前なのだが、チョイスが多いだけに判断にも迷うニューヨークではぴったりくるものを選ぶのは難しい。鍼に対する恐怖感のある人も多いと思われるが、自分が緊張せずに飛び込めるような場所に出会えることが重要だ。
ベッドに寝転び、手首や足首などの必要箇所を露出したら、初心者でも痛くない、びっくりしない太さの鍼をうたれる。少し鈍さを感じるツボもあるが、鍼の箇所はすぐに分からなくなるぐらい。保温シートをかけられたら、カラダが全身で温かさを感じて、何かに包まれるよう。ココロからほっこりするころにはスイッチがオフになったかのように、寝落ち状態。ただ、完全に寝てしまうのではなく、うっすら遥かかなたで音がしたりするのを感じる。ゆきこさんによると、それが副交感神経がオンになって、本当にリラックスできている証拠だそう。
そこまでリラックスできたら、数十分後ぐらいの施術後には視界もアタマの中もなんだかクリアに。ニューヨークで生き抜くのは大変だけど、また明日からがんばれそうだ。