3日付のエーエム・ニューヨークによると、マンハッタン区トライベッカにあるニューヨーク・アカデミー・オブ・アートでは、デッサンのクラスで本物の動物をモデルに使うことで注目を集めている。
このユニークなクラスは、大学院の絵画学部ディレクター、ウェイド・シューマン氏が4年前に発案。最近では、リスザルやハヤブサがモデルとして登場したという。学生は、インク、鉛筆、油絵の具などを使って写実的な描写の実習を行っている。
シューマン氏が「これは大成功だった」と自慢するのが、ニューヨーク州ロングアイランドにある動物公園からやってきたカンガルー。ほかにもチャイナタウンで仕入れた魚、学生のスケッチブックを食べ出したヤギなどさまざまな動物がモデルとなったという。
今後ぜひ登場させたいと思っている動物として、エミュー、シマウマ、水牛、そして、ラクダが候補に上がっている。「ラクダは借りるのに値が張る」とシューマン氏。限られた予算内で、動物を探さなくてはならない舞台裏の苦労があるようだ。それでも、いろいろな動物を教室に連れてくることが話題となり、学生からも大人気。
間近で動物を観察することで、「普段の景色や動物たちが、いままでとは全く違ったものに見えてくるようだ。動物の素晴らしさを再認識してほしい」とシューマン氏は述べている。