違法バイク取締に本腰 廃棄現場のテレビ放送も

 4日付のNY1によると、ニューヨーク市警察(NYPD)は同日、ダートバイクや四輪バギー(ATV)などの違法バイク取締強化キャンペーンを実施することを発表した。
 市では、ダートバイクやオフロードカーなどを路上で運転することは禁じられているが、違法バイクのバイカーたちは、一般道路や高速道路を集団で走行し、危険なスタントをするなど、ほかの車両にも危険を及ぼす迷惑な存在となっている。気候が温暖になるとバイカーの数が増加するため、NYPDは事前に徹底的な取締を行うという。
 同キャンペーンでは、違法バイカーを捕まえるための検問所を設置し、週末には高速道路および航空部隊を出動させ巡回にあたらせる。また押収したバイクを廃棄処分する現場をテレビで放送するといい、違法バイカーを見かけた場合、警察に通報するようにと市民に呼び掛けている。
 NYPDは過去2週間で、65台のダートバイク、オートバイ、ATVを押収し、無謀運転や歩道の走行、道路の逆走などで十数人を逮捕している。
 ブルックリン区にあるNYPDの押収バイク保管所には、数百台の押収されたバイクやATVが保管されているが、バイクは通常、所有者の登録がされておらず、ほとんどの所有者は引き取りに現れないという。