ホールフーズで性的差別 「それ」と呼ばれた元従業員が訴え

 5日付のメトロ・ニューヨークによると、マンハッタン区チェルシーにあるオーガニックスーパーマーケットチェーン、ホールフーズの元従業員が2日、トランスジェンダーであることを理由に職場で性的差別を受けたとして、同社を相手取り訴えを起こしたことが明らかになった。
 起訴状によると、ビクター・アレキサンダー・キングさん(21)は、職場で上司から、「あなたが男ではないことは分かっている。男とは見なさない」と言われ、同僚たちからは「彼女または“それ”」と呼ばれるなど、性別に関する日常的な嫌がらせを受けていたという。上司らは、他人の気持ちを尊重できるようにするための感受性訓練プログラムを受けたが、その後も一向に改善されないため、キングさんは3月に退職した。
 同社の広報担当は、まだ起訴状の内容を確認していないとしながらも、同社は長い間その多様性で知られた企業だと述べた。
 ニューヨーク市の人権条例は、人種や宗教、年齢、出身国、性的指向、身体障がいなどに基づく、職場などでの差別を禁止している。訴訟を起こす場合は、最後に差別があった日から1年以内に申し立てる必要があるという。

ホールフーズ NYCのフェイスブックより