6日付のNBCニューヨークによると、ニュージャージー州東部で、野生の七面鳥が人を攻撃する事件が相次いでいるという。
バーゲン郡ティーネックに住むコートニー・ロプチンスキーさんは、自宅で子ども2人とキッチンにいたところ、野生の七面鳥が大きな音を立てながら窓ガラスを破って飛び込んで来たという。七面鳥はダイニングテーブルの上に止まって暴れ、羽をバタバタと広げるたびにガラス片があたりに飛び散り、危険を感じたロプチンスキーさんは、子どもを連れて家の外に避難した。生々しく残る足跡を見つめ、「本当に驚いた」と息子のヤコブ君は証言する。
野生の七面鳥は以前より地域で多数目撃されていたが、保護対象に指定される鳥のため、一般人は触ることさえ禁止されているという。5日に開かれた住民集会では、州魚類野生動物局の担当者が、対策としてホースで水をかける、鍋などを叩いて脅かす、犬を庭の鎖につないでおく程度の対応をお願いしたいと理解を求めた。
ほかにも、郵便配達員が野生の七面鳥の攻撃を受け、配達用トラックから出られなくなったり、七面鳥が集団で裏口のドアに何度も体当たりしてきたなどの報告がされている。こうした苦情はことしだけで同州で30件にも上っており、野生の七面鳥による被害はまだまだ続くとみられている。