天井に穴を開けて現金奪取 映画まがいの大胆な銀行強盗

 11日付のニューヨーク・タイムズによると、ブルックリン区ボローパークのとある銀行で同日朝、大胆な手口の強盗事件が発生し、世間を騒がせている。
 事件当日の朝に出行した行員は、金庫から現金が消えてなくなっているのを発見し驚愕した。さらに驚いたのは、天井に穴が開けられ、金庫までのトンネルが作られていたことだ。
 この銀行はロンドンに本店を置くHSBCの支店で、土日の休みの間に事件が起こったと推定される。しかし、この大掛かりな強盗事件の詳細は分かっておらず、ニューヨーク市警察(NYPD)は被害総額を28万ドル(約3000万円)と発表しているが、この被害額は増える可能性があるという。
 天井に開けられた穴は空調機器の死角にあるため、外から確認することはできない。NYPDの警官らは、屋上や裏庭などの建物と敷地内の捜査を進め、現在も銀行の入り口には立ち入り禁止のテープが張り巡らされている。現場の周りには事件を知ったやじうまが集まっていたが、このハリウッド映画のような手口の大胆さに、唖然とした様子だったという。
 被害銀行の広報担当によると、現金には保険がかけられており、顧客の預金には問題ないという。
 13日の時点で、逮捕者は出ていない。