11日付のエーエム・ニューヨークによると、ニューヨークのビル・デ・ブラシオ市長夫人、シャーレーン・マックレイ氏が、移民の歴史を市民と話し合う読書サロンをオープンさせることが分かった。
「グレイシー・ブック・クラブ」と名付けられたこのサロンは、5月17日から市長公邸であるグレイシー邸で開催される予定。マックレイ氏が選んだ小説を読み、これまでのニューヨークを築いてきた移民の歴史や文化への理解を深めることが目的。
「ニューヨーカーが、自身の経験や思い出などを語り合える場所を提供し、誰でも参加できる読書サロンを公邸にオープンさせようと以前から検討していた」と市長補佐官のガブリエル・フィアルコフ氏は話している。
サロンで取り扱う小説はジャクリーン・ウッドソンやジェームズ・ハナマンなど、ニューヨーク出身の作家によるものが中心で、初回は「ブライト・ライン」という小説についてディスカッションが行われる。この小説はターニ・ナンディーニ・イスラムという作家の作品で、バングラデシュからブルックリン区に移民として渡ってきた一家の様子を描いている。
年齢制限はなく誰でも参加でき、インターネット配信やSNSなどを通しての参加も可能だという。