12日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、ニューヨーク州サフォーク郡の男が、交通違反監視カメラを破損したとして器物損壊の容疑で逮捕されたという。
同郡センターリッチに住むステファン・ルース容疑者(42)は、監視カメラのワイヤーを切断するなどして、先週だけでブルックヘイブン付近に設置された19の監視カメラを破壊した罪に問われている。郡警察が容疑者の家に近づくと、自ら投降したという。被害金額は2万5000ドル(約272万円)に上り、有罪となれば禁錮7年の可能性がある。
「監視カメラは当局の金儲けの手段であり、市民にとっては危険」というのが容疑者の言い分で、周囲の人々から、自らを「市民の味方」と名乗り、ヒーロー気取りで監視カメラ撲滅に執念を燃やす人物として知られているという。
昨年の夏には塗装用の延長棒を使って監視カメラの向きを変え、交通違反をした車を撮影できないようにした。その様子を「ガッツさえあれば、誰でもできる」とユーチューブに投稿して自慢している。この犯行でも逮捕されており、今度で2度目の逮捕となる。
同郡では、2010年7月から監視カメラを50カ所に設置している。このカメラの撮影で交通違反が発覚し、有罪となれば、80ドル(約8700円)の罰金が科せられる。