11日付のFOXニューヨークによると、ニューヨーク市の地下鉄の線路に落ちたごみ掃除に、市内の高校生が発明したロボットが採用される可能性が出てきたという。
この美化ロボットは、本体から延びる大型ホースの広い口部から、線路と線路の間に落ちたごみを吸引するもので、空き缶でも新聞紙でも難なく吸い上げる、強力な吸引力を備えている。それは、線路にはびこるネズミも吸い込むのではないかと思われる勢いだという。地下鉄作業車の後部に取り付けることができるように設計され、車輪で線路上を走りながら掃除をするという仕組みになっている。
発明したのは、市内のバルーチカレッジ・キャンパス高校に通う3人の生徒で、将来は大学でコンピュータ・サイエンスか機械工学を専攻する予定だという。開発には中高生の発明を奨励するMIT付属レメルソン財団の奨学金を使い、コン・エド社(Con-Ed)のエンジニアもアドバイザーとして協力した。
ロボットの試験運転を行う3人の眼差しは真剣そのもので、それもそのはず、この3人は近々、このロボットを披露するためにホワイトハウスに招待されているという。実用化されれば清掃作業の効率が上がり、市の地下鉄の美化に大きく貢献すると期待が高まっている。