スカート盗撮は重罪 地方検察局がキャンペーン開始

 15日付のニューヨーク・ポストによると、マンハッタン地区検察局が、スカートの中を盗撮するのは重大な犯罪であるという意識を高めるため、ソーシャルメディアキャンペーンを開始した。
 ツイッターやフェイスブック上で始まった同キャンペーンのポスターには、2人の女性の間に立った男が、スマートフォンを腰の位置まで下げ、女性に向けている様子がイラストで表現されている。スマートフォンは赤丸で囲まれ、「こういった行為を目撃したら、ニューヨーク市警察(NYPD)かニューヨーク州都市交通局(MTA)の係員に通報するように」と呼びかけている。また同キャンペーンのほかのポスターでは、「気温が上がると逮捕者数も増える」と、暖かくなるにつれこの種の犯罪件数が増える傾向があることを警告している。
 実際、4月に入り既に5人が逮捕されている。ラムジット・カンブル容疑者(48)の例は、14丁目ユニオンスクエア駅で女性の足元にバックパックを置き、かばんの上部にボタンのように見せかけたカメラのレンズを仕込むといった悪質なものだった。容疑者はNYPDに現行犯逮捕されている。
 スカートの中の盗撮は、有罪になると最長4年の禁錮刑を科せられる。同検察局のサイラス・バンス検事は、「重い罪であり、重大な罰を伴う」と強調している。

Manhattan District Attorney's Office公式サイトより