14日付のDNAインフォによると、3月中旬から始まったニューヨーク・ニュージャージー港湾公社(PA)管轄のリンカーントンネル・エクスプレスウェーの夜間工事の騒音を巡って、周辺住民らから苦情が相次いでいることが分かった。
マンハッタン区ミッドタウンを走る、リンカーントンネルへ続く幹線道路工事の一環として、現在31~33丁目間で平日の午後10時~午前6時の間、ドリルを使って老朽化したコンクリートを取り除く工事が行われているが、その音は、周辺住民の眠りを妨げるほどひどいものだという。各メディアの取材に対し、住民らは、「騒音で全く眠れない。気がおかしくなる」「この街に騒音はつきものだが、眠れなくなるほどの騒音は初めて」などと述べた。
PAの広報担当者によると、同様の工事は5月まで続く予定だが、「ドリル用の防音マフラーなどを使い、できるだけ音を抑えるよう努めている」と説明した。また、工事を日中に行わない理由として、「道路の渋滞を防ぐため」と述べた。
しかし、工事現場の近くにはJPモルガンチェイス銀行などの大企業が入居するビルが建っていることもあり、住民らからは「昼間に営業する大手企業を優先し、地域住民をないがしろにしているのでは」と不満の声が上がっている。