17日付のニューヨーク・タイムズによると、エクアドルで16日に発生したマグニチュード7.8の地震を受けて、クイーンズ区のエクアドル人コミュニティが、故郷への復興支援に向けて動き出したという。
エクアドルで起きた地震により、死亡者は19日午前に410人以上にも上っている。被害状況など最新の情報を共有しようと17日以降、同区コロナにあるエクアドル出身の両親をもつフランシスコ・P・モーヤ市議会議員の自宅に、同国出身の人々が集まっているという。モーヤ議員は、前職でこの地区の議員を務めたニューヨーク州のジョーズ・ぺラルタ上院議員と協力し、故郷の家族や親族と連絡を取ることができないエクアドル出身の住民に連絡手段を提供したり、義援金や衣類の寄付などの支援ができる場所の情報提供を行っているという。
ニューヨーク市在住のエクアドル移民は約14万人と、移民の数としては6番目に多い民族。モーヤ議員によると、エクアドル移民一世とその子どもも含めると、市内に住む人は約30万人に上り、クイーンズ区でも大規模なコミュニティになっているという。議員のいとこや伯母、伯父などが首都キトに住んでおり、「現地の被害状況を把握し、エクアドル出身のほかの住民らとともに、支援活動を行っていきたい」と述べた。