18日付のメトロ・ニューヨークによると、米連邦捜査局(FBI)が進めているニューヨーク市警察(NYPD)汚職事件の捜査に関連し、ブルックリン区の男が銃所持許可証の申請と引き換えに警官に賄賂を渡していたことが発覚し、マンハッタン区の連邦裁判所に起訴された。
起訴状によると、シャイア・リキテンシュタイン被告(44)は、銃所持許可証を取得する資格のない可能性がある複数の個人から受け取った数千ドルを、賄賂として警官に渡し、見返りに申請許可を受けていた。NYPDの免許課に属する警視と巡査部長およびその部下の警官が、これに関与していたという。
リキテンシュタイン被告は先週、汚職事件のおとり捜査のために盗聴器を身に着けていた別の警官に、銃所持許可証の申請許可1件につき6000ドル(約65万4500円)を支払うともちかけ逮捕された。被告は同警官に、別の警官に賄賂を支払いこれまでにおよそ150件の許可書発行の仲介を手掛けてきたが、新しいルートが必要になったと話したという。
事件に関与していた疑いのある免許課の元課長マイケル・エンドール警視、デビッド・ビラヌエバ巡査部長およびリチャード・オケタル警官の3人は、転属処分を受けた。