20日付のCBSニューヨークによると、10年近く前にスタテン島で暗躍した「忍者強盗」とあだ名のついた強盗犯が、このほどついに逮捕されたという。
2007~08年にかけ、スタテン島で高級住宅ばかりを狙った強盗事件が相次いだ。犯人は夜中に侵入し、ベッドルームで金品を物色するといった手口で犯行を繰り返していた。寝ている住人が物音で目を覚ますこともあったといい、被害者の1人は、「驚いたことに、忍者が立っていた」と、事件当時を振り返って証言している。犯人は真っ黒な忍者のコスチュームを着ていたという。
警察は「忍者強盗」事件と名付け、その後、容疑者とみられる男がアルバニアに強制送還されたとの情報があり、事件は迷宮入りとなっていた。しかし、真犯人は別にいるという噂が絶えなかったという。
それから何年も経った今月19日、スタテン島の連邦地方検察局マイケル・マクマホーン検事がツイッター上で、この忍者強盗が逮捕されたことを発表した。
忍者の本名は、ロバート・コスタンゾ(46)。コネチカット州で強盗および誘拐の罪でも逮捕されている。容疑者は、スタテン島で19件の強盗に及んだだけでなく、トライステイト一帯でおよそ100件にも上る同様の犯行を重ねており、長年におよぶ悪行の数々についに終止符が打たれた。