デ・ブラシオ市長が捜査の対象に 選挙法違反、収賄罪疑惑

 21日付のFOXニューヨークによると、2013年のニューヨーク市長選でのビル・デ・ブラシオ市長の選挙資金調達を巡り、州選挙法や収賄罪に抵触していた疑いが浮上し、ニューヨーク州やマンハッタン区の地方検事局が捜査を進めているという。
 観光用馬車に反対する団体NYCLASSを運営するウェンディー・ノイ氏およびスティーブン・ニスリック氏は、10万ドル(約1100万円)以上を、デ・ブラシオ市長を支持する非営利団体ザ・キャンペーン・フォー・ワン・ニューヨークに寄付し、また、市長選においてライバルだった前市議会議長のクリスティン・クイン氏に対抗する、独立した選挙活動にも資金提供を行ったとされている。しかし、市長は当選の際には観光用馬車を全面廃止にすると公約していたことから、選挙資金の見返りとして、廃止を約束した疑いが浮上している。この廃止案については市議会で十分な支持が得られず、実現していない。
 ノイ氏とニスリック氏は罪に問われておらず、「どんな質問にでも答える」と述べ、また、市長は起訴されておらず、市の広報は「捜査に全面的に協力する」と述べた。